>>SL冬の湿原号運転案内 >>第2章 蒸気機関車の仕組みと機関士・機関助士

 

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C11形機関車は、明治期の古いタンク機から21年ぶりに誕生した国産タンク機C10形の改良形として登場し、主に支線区の小単位列車の牽引を使命として、高速・高出力の性能を持った機関車として重用されていました。
 

 
@石炭を火室で燃やし、ボイラーの水を沸騰させ蒸気をつくる
Aつくった蒸気を蒸気だめにためたあと、配管で加熱し、シリンダへ
B蒸気の圧力でピストンを動かす
Cピストンの動きを主連棒・連結棒で動輪に伝え、動輪を回転させる
   

C11形式蒸気機関車

主要数値表

車軸配置 1-C-2   最大長さ(o) 12650
シリンダ直径(o) 450 最大幅(o) 2830
ピストン行程(o) 610 最大高さ(o) 2900
水タンク水容量(㎥) 8.5 動輪直径(o) 1520
燃料積載量(t) 3.0 馬力(PS) 610
 
すなわち、SL冬の湿原号を牽引するC11-171号機は 「動輪の数が3対、タンク機関車でC11型で171番目に製造された。」ということがわかります。

 
上記にあるよう、型番10〜49の車両はタンク機関車、50〜99の車両はテンダー機関車です。タンク機関車とは、機関車本体に水・石炭を積載する機関車。テンダー機関車は水・石炭を積載する車両を別仕様で接続する機関車です。
左写真はC56型。水・石炭を別仕様で積載しているため(燃料を多く積めるから)、タンク機関車と比較し、長距離運転に向くとされていました。タンク機関車は接続機関車がない分、後ろの見通しが良く軽量のため、短距離や急勾配線用に使用されていました。

SL冬の湿原号は、標茶駅で給水・給炭作業を行います。釧路〜標茶間往復で石炭は約1.5t、水は約7t必要です。詳しくは第3章機関車入換え作業と車掌をご覧ください。


 

 
通常SLは機関士機関助士で運転します。機関士は運転及び運行に関するすべての責任者。機関助士は火室に石炭をくべたり等、運転をサポートします。
SLは石炭を火室で燃やし、ボイラーの水を沸騰させ蒸気をつくってそれを動力として走ります。
ですから、SLの機関士になるためには、1級ボイラー技士の資格を持ってなくてはいけません。さらに、「甲種蒸気機関車運転免許」試験に合格して、はじめて運転台に座ることになります。

photo:2011年撮影

 
 

SLは、機関士・機関助士・SLのすべてが協調してはじめて動き出します。
ここでは、SLの心臓部である火室に石炭をくべる技術についてご紹介します。
石炭を効率よく燃焼させ、最大限の動力を得るために、機関助士は運転中、以下の手順で火室に石炭を入れ続けます。

<投炭第1回目>

火室

<投炭第2回目>

 ↑火室入口      第1回から第二回の数字順に投炭を行い、1行程とする。

 

 
 
釧路発 SL冬の湿原号釧路湿原駅を過ぎた頃、スピードがぐっと落ち、SLの鼓動がより激しさを増すポイントがあります。
ここは、いわいる15/1000と呼ばれる急勾配の上り坂で、スピードの調整 が少しでも狂うと、車輪が空転してしまうことになります。
この空転を避けるため、SLは速度を最適加減に落とし、車輪を少しずつ回転させてこの急勾配を乗り切るのです。
機関士・機関助士の腕の見せ所とも言われるこのポイントは駅間で言うと、釧路湿原〜細岡間。是非一度SLの鼓動に耳を傾けてみて下さい。

 

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